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古来から「鶴は千年、亀は万年」といわれ、長寿や健康祈願を込めて、家の玄関や神棚に飾られることが多い鶴の飾り。
羽根とくちばしのパーツをそれぞれ閑散期の冬の間に一定数作り貯めておくそうで、これらの部品一つひとつを作るのに最も手間暇がかかるといいます。
一本一本の太さ、色、長さを吟味するため膨大な時間を要する作業です。
くちばしに使用する楊枝は一本ずつ黒く塗り、羽根は正円に切り出すために専用の型を手作りしています。
ものづくりについて
愛媛県西予市で四半世紀以上、米づくりをしてきた上甲 清さん。
しめ縄専用の稲を自ら栽培して、田植えから稲刈りまで丹精を込めて行っています。
「良いしめ縄を作るには良い稲が必要。何事も素材が大事。」
上甲さんのものづくりは、田植えからはじまります。食べるためではなく、藁細工に使用するために作っており、用途に合わせて様々な品種を育てています。また稲刈りは大型の機械を使わず、全て手作業で行われており一番美しい状態で藁を刈り取れるように研究を重ね、種類に合わせて肥料を与えるタイミングや量、水温などを調整していると言います。
上甲 清について
1936年(昭和 11年)生まれ。
愛媛県西予市宇和町西山町山田に工房を構える、藁職人。
2002年 ~ 2018年 藁文化を伝える為、全国各地で大会やイベントに参加。
2021年 21世紀えひめの伝統工芸大賞 愛媛朝日テレビ社長賞 受賞。
米農家に生まれ育った上甲さんにとって、藁は身近な存在でした。
上甲さんが生まれ育った西予市宇和は「わらぐろ」と呼ばれる、藁を乾燥し貯蔵するためのものがあります。
幼い頃からご両親の手仕事を見ながら、俵や草履、むしろなど、藁を使った日用品を作ってきました。
藁文化を将来に残すため 2002年に「宇和わらぐろの会」を発足し、会長としてわらぐろの保存や PR に尽力していく中で、しめ縄や藁細工作りも行っています。
素材:藁
サイズ:約W135mm × H250mm
※こちらの商品は写真1枚目の中央です。
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