2021/04/18 18:37



こんにちは。Y. & SONS 京都の池田です。
先日京都市内から車で1時間ほど行った、三重県の伊賀上野に行ってまいりました。

突然ではありますが、伊賀上野と言えば、皆さん何を思い浮かべるでしょうか?
伊賀上野はお隣の滋賀県の琵琶湖から流れる豊富な水源を活かして、伊賀米や伊賀酒と言った特産品を産業としています。
また忍者の里としても有名で、かの有名な俳人・松尾芭蕉もここ伊賀の出身で、一説によると芭蕉も忍者であったとか、そうではないとか…
そんな魅力が詰まった伊賀上野ですが、一方で「組紐」の産地でもあり、Y. & SONSの羽織紐を製作しています。

組紐の歴史は古く、日本に伝来した仏具や武具の飾り紐に用いられるなど、彩りや華やかさを表すために作られていたのがはじまりでした。

そのため装飾の少ないメンズきもののスタイリングおいては、羽織紐によって印象を変えて楽しんだりと、着姿を彩る上でとても重要な役割を担っているのです。



Y. & SONSで取り扱うきものや帯には、日本をはじめとする産地の背景があるのと同じように、羽織紐も昔ながらの伝統技術を活かしながら製作しています。

今回伺ったのは、約70年以上伊賀の組紐を作り続けている「井上資考商店」様(※以下井上様と記載)
総勢20名以上の従業員の方がおり、若手の方から、この道60年以上のベテランの方もいらっしゃる企業様です。

組紐製作には多く分けて2つあり、1つは”手組み”、そしてもう1つは”機械組み”です。

Y. & SONSの羽織紐は全て機械組みによるものですが、ひとえに機械組みといっても、いわゆる全自動の機械が淡々と動いているわけではありません。



代表的な機械の1つが上の「トーションレース」というものになります。
トーションレースは、紋紙というものを用いることで、より複雑な組み方を可能にしています。
またコンピューターによる制御が発達しているため、組紐をより効率よく、かつ速く組み上げることが出来ます。
しかし井上様の場合、他社よりもゆっくりこの機械を動かすことで、適度な硬さで撓る組紐が出来上がります。



続いてこちらは「製紐機(せいちゅうき)」という機械です。
製紐機の特徴はレールの付いた天板にあります。この天板の上を糸を張った支柱たちが動き回り、組紐を組んでいきます。
そのためこの天板のレールの種類だけ異なる組み方があるということです。
またトーションレースほど複雑な組み方を行えない分、1種類の組み方に特化させ、安定的にモノ作りが行えるのも特徴です。
しかし中には特殊な柄や表現を行うために、機械を止めては、支柱の配置を変え少し動かしながら柄を合わせるなど、繊細な作業も行います。



そして仕上げは、このようにレールの中に組紐をはめ込み、上からローラーを当てていきます。
こうすることで、しっかり目の詰まった紐になります。
「仕上げの良しあしは、今でも人の感覚によるものが多いですね。」とのことでした。

つまり機械組みであっても、その実態は人の手による工程が多いのです。



今回モノ作りの工程1つ1つが手仕事によるものであることに気付くと同時に、職人さんの努力と知恵の研鑽の下、私たちが扱う羽織紐が作られているのだと実感しました。

そんな魅力溢れる羽織紐をぜひ、お店でも多くの方に触れていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

《商品金額》
【羽織紐】Dot Red ¥16,500
【羽織】孔雀 Deep Black × Gray ¥17,600

《商品リンク》



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