2021/01/30 15:36


こんにちは。Y. & SONS 京都スタッフの池田です。
本日より、商品やスタッフのスタイリングをこのページにてアップさせて頂くことになりました。
定期的に更新していきますので、皆さんの参考になれば幸いです。

本日は、Y. & SONSのアイコン的なアイテム『火消コート』を使用したスタイリングをご紹介します。


2015年のY. & SONSオープン当初から、新潟県小千谷市片貝町で270年続く紺仁染織工房にて製織されている火消コート。
江戸時代の火消し達が、消火活動をする際に火の粉から身を守るために着用していた、刺子と呼ばれる生地の半纏をモチーフにこのコートが生まれました。

刺子と言えば、元々は寒さをしのぐための工夫だったとも言われています。
布切れや薄い布地を2枚重ね合わせて、太い糸で縫い合わせることで、生地は丈夫になり、さらに風を通しにくくするため、防寒用に活用されていました。物を無駄にせず長く着られるように、そんな想いもあったそうです。

地厚で丈夫な刺子の生地は、防火服の衣装としても採用され、火事が多かったとされる江戸時代では多くの火消し達に愛用されていました。そんな身一つに半纏を纏って消火をする火消しの姿を想像すると、、、胸が熱くなります。



綿素材の生地ですが、洋服に使われるような綿とは違い、よりハリの強いデニムに近い風合いでしょうか。

前の袷がダブルブレステットの仕様になっており、首回りまで閉めることも出来ます。
ラフに羽織るだけでも様になりますが、個人的には上のボタンだけ外し、タートルネックなど衿の高いインナーとの相性が好きです。
またきものに合わせるのであれば、同じ綿素材で合わせるのもお勧めです。

袖や身巾にゆとりがあるデザインのため、和装洋装問わず合わせてみてください。


また江戸時代の火消しは着用している半纏に水を被って火の中に飛び込み、鎮火した後、裏返しにして凱旋したと言われています。
そのため裏には派手の柄をあしらう、“裏勝り”という文化も広まりました。
Y. & SONSの火消コートもその流れを汲み、リバーシブルで着用が出来るように、裏も柄が染まっています。

着用するほどに生地は柔らかくなり、また天然の藍で染めているため、藍の色の経年変化も楽しめます。
ぜひ1度は袖を通してみて欲しい1着です。

商品金額
【アウター】火消コート 松皮菱                   ¥162,800-
【インナー】THE INOUE BROTHERS タートルネックセーター Black ¥48,400-
【パンツ】THE INOUE BROTHERS Knitted Trousers          ¥52,800-
【履物】雪駄 牛革                          ¥55,000-
【バッグ】il micio 巾着 R-8 VACHETTA                 ¥38,500-
【手拭】両面手拭                           ¥1,650-
※「火消コート」はオーダーを頂いてから、生地を製作し、染め、そしてお客様の寸法に合わせてお仕立てをさせて頂くので、納期には約3ヶ月ほどお時間を頂戴します。

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