《 杉山江見堂 和紙草木染め団扇・扇子受注会》

期間:2022年3月3日(木) ~ 3月31日(木)

本企画では、団扇・扇子ともに和紙の色を約十種類ご用意しております。
団扇の大きさや扇子の骨の数、地紙の色を選んでいただき、お好みの団扇・扇子を誂えていただけます。
ぜひ、団扇も扇子も実際に扇いで心地よい風を楽しんでいただき、この機会に特別な一本をお作りいただければ幸いです。

− 杉山江見堂の扇子について −

明治32年(1899年)、団扇・扇子・日めくり・引き札専門店として創業した杉山江見堂。

扇面

楮の手漉和紙を一枚一枚、柄に合わせて折ったり、絞ったりして草木(植物染料)で 染色したこだわりの扇子。

和紙
国の重要無形文化財指定「本美濃紙」保存会、澤村正氏が扇子用に漉いた極薄の最上 級和紙を使用。

扇骨
300年以上の伝統を誇る竹の扇骨産地でもある滋賀県高島市の上質な骨をオリジナルで 仕立てて作られている。


骨の先端(天)には伽羅の香液を浸けられており、扇子を仰ぐとほのかに香ります。

染料となる草木
野山や庭の草や木には、それぞれの葉や樹皮、実などに豊かな色を宿しています。
それらの色が熟成する時期に採取し、煮出すことによって染料をいただいています。

−−− 団扇・扇子のオーダー方法のご説明 −−−

扇子は1.骨の数2.媒染の種類・3.染料の種類をお選びいただくことができます。
団扇は1.形・2.媒染の種類・3.染料の種類をお選びいただくことができます。

− 1.扇子の骨の数と団扇の大きさについて 

扇子

45間と25間の2種類よりお選びください。

6寸5分という短い扇子もオーダー可能です。お問い合わせください。

左:45間         右:25間

団扇 丸竹柄長

小満月と小型の2種類よりお選びください。

左:小万月      右:丸竹柄長 小型

− 2.媒染について −

媒染とは、草木で染めたものは色落ちがしやすいため、色止めをしなければなりません。
草木染めの媒染には、発色させる効果と、色素を繊維に定着させる効果(色止め)があります。

本企画にて染めていただいているものは鉄媒染とアルミ媒染があります。
以前より定番で染めていただいていたものは基本的に鉄媒染のものです。

< アルミ媒染 >

染液に近い、明るい色に発色しますが、自然染料の特徴である柔らかさを残した色味となります。

< 鉄媒染 >

アルミ媒染に比べ草木の色味に近く、淡くやわらかく発色するのが特徴的です。

− 3.染料の種類 −

左から
蘇芳・ログウッド・矢車・栗・柘榴・やまもも・きはだ・苅安・くるみ・茜
の10種類に藍染の11種類からお選びいただくことができます。

(1)【単色】または【2色の組み合わせ】が可能です。
(2)2色組み合わせた配色の比率は【5:5】となります。
※藍染はその他の色と組み合わせは出来ません。

和紙草木染め 扇子受注商品
和紙草木染め 団扇受注商品

− 購入までの流れ −

『杉山江見堂のものづくりについて』

明治32年(1899年)、団扇・扇子・日めくり・引き札専門店として創業した杉山江見堂。

この扇子は、楮の手漉和紙を一枚一枚、柄に合わせて折ったり、絞ったりして草木(植物染料)で染色したこだわりの扇子です。

和紙は、国の重要無形文化財指定「本美濃紙」保存会、澤村正氏が扇子用に漉いた極薄の最上級和紙を使用。
また、扇骨は滋賀県高島市産の上質な骨を使用しています。

野山や、庭の草や木には、葉や樹皮、実などに豊かな色を宿しています。
それらの色が熟成する時期に採取し、煮出して染色しています。
また、媒染(色素の定着と発色)により一つの草木から異なる色が生まれるのも魅力の一つです。

和紙の持つ優しさやぬくもりと、草木からいただいた自然からの色と心地よい風をお楽しみください。